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増えている不眠症

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人生の3分の1は睡眠が占めています。この睡眠の時間が、翌日の活力や日々の健康をつくっていると言えます。ところが、この大切な睡眠に悩みを抱えている人が増えています。日本人の生活様式が大きく変化し、戦後最も睡眠時間が短くなりました。それに伴って国民の4人に1人は睡眠障害を抱えています。

特に、眠りの悩みで重要なのは、睡眠の量の問題よりも、ぐっすり眠れない、すっきり目覚められない、睡眠時間相応の満足感が得られないといった質の問題です。

現在、夜型の生活や競争社会のストレスなどにより、30〜40代の働き盛りだけでなく、10代の若者にも不眠症が増えています。それに伴って生活習慣病やうつ病が増加し、うつ病による自殺も問題になっています。

一方、高齢者では夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、早朝に起きてしまう(早期覚醒)など、若い頃とは異なる睡眠障障害が多くなります。

睡眠障害のために治療が必要と考えられている成人は、全国に670万人強いると推定されています。労働者の睡眠障害は生産性の低下をもたらし、交通事故などの原因になります。これから日本経済に及ぼす損失は、年間約3兆5千億位円に上ると試算されています。

こうした問題を解決するため、内閣府はテレビなどで睡眠キャンペーンを行って、不眠症対策に力をいれています。
この睡眠キャンペーンでは次のような症状が一つ以上ある人や二週間以上続く不眠は注意が必要だとしています。

●なかなか寝付けない。
●足がむずむずして眠れない。
●夜中に何度も目が覚める。トイレに行く。
●夢をよく見る。歯ぎしりをよくする。
●ぐっすり寝た気がしない。熟睡感が得られない。
●寝ているのに疲れが取れない。
●夜間寝ているのに昼間も眠たい。

月刊「人間医学」7月号(人間医学社薬局)

出展:月刊「人間医学」7月号(人間医学社薬局)

「沖縄の薬草クワンソウの不眠症改善について(上)江口 直美」から抜粋
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